【映画】スリー・ビルボード

今月から公開されました、スリー・ビルボード。自分の中で少し消化したので、記事にしたいと思います。この映画は、殺された娘の犯人探しを疎かにしていると警察に訴えかけるために3つの看板を掲げるミルドレッド(母親)が発端になって不穏な物事が巻き起こるドラマストーリー。

〜以下、ネタバレ含む感想〜


署長の病気の事を知っていても、容赦ないミルドレッド。前半の彼女は常にピリピリしています。
そもそもこの映画のテーマからしたら、「犯人探し」なんて重要ではありませんでした。
スリー・ビルボードの作品の題材は「罪と赦し」憎悪からは憎悪しか生まれないという事を訴えかけています。この作品には様々な罪を犯した人が出てきますが、怒りに駆られた人々が起こした罪や怒りの感情がやがて赦されて、優しいエンドストーリーに進んでいくのが実物です。
尊敬する署長を中傷するような看板を設置したミルドレッドを目の敵にする問題児ディクソンは、署長から貰った手紙を読んで自分に向き合う事になります。火事のシーンは感動しました…😭
メインヴィジュアルの3つの看板の色、看板に添えられる鉢植えの花、カットの所々で使われる赤は怒りを現していますが、ストーリーが進むに連れてそれは消えていきます。エンディングで最後に目にしたミルドレッドの顔はどこか穏やかで「運転しながら決めようか…」なんて、見ている人を朗らかに優しい気持ちにしたまま終わっていきます。彼女とディクソンがどうなるかなんて最後まで描かなくても、観ている人にはわかるでしょう。きっと、運転してる間にドライブに変更しちゃうかもしれないし、途中でご飯を食べて帰るかもしれないですね。(ミルドレッドが荷台にランチを積んでた笑)
ミルドレッドの元夫は、今は若い女の子と一緒になっていて、周りの人からは、馬鹿にされているような…世間体を気にしていないようで、元嫁のせいで自分の評判が下がるのを嫌っているよう。看板燃やしたのもコイツ。しかし、この女の子が発する言葉には注目。
みんな、色んなことを背負っていて、誰が悪い!なんて言えないのです。本当の悪人は娘を殺した犯人くらいなんじゃないでしょうか…。そして、本当の良い人って広告会社のレッドくらいかな。私が好きなシーンはミルドレッドが序盤で窓側でひっくり返った虫を助けるシーン。彼女も本当は優しいんです。

看板って、表は見る事はあっても、裏はなかなか見ることはないですね。見ようと思わなければ見えないんだなぁ🤔

個人的にはオスカーは獲れるだけデルトロ(シェイプオブウォーター)に獲って欲しいなと思っていたのですが、作品賞はスリー・ビルボードが獲ってしまうんじゃないかなと思うくらい良い映画でした。
キャストも出ている人、全てが良く、本当に現代に沿った題材でしたし、最高な社会映画でしたよ!感想を求められた時、「とにかく凄く良かった」としか言いようがないくらい、一言では言い表せません…
劇場で観る際には、作品中にも出てきますが、是非、オレンジジュースを飲みながら鑑賞してください!(オススメ)

3/4(3/5)のアカデミー賞が楽しみです~

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